基本情報
- ライフ
- 20
- サニティ
- 16
- クレジット
- 16
個性・覚醒・容姿
友を己から解き放つ方法を。
違法な生態改造を受けた。
コート
マスク&タイツ
「妥協はしない。真実を世に示す」
人間嫌いのお人好し。頑固な正義漢。皮肉屋の熱血男。相反する性質を、病的に兼ね揃えた男。
エドワード・”エディ”・クリスマスの生まれは最悪だった。最悪だったので、エドワードは分かりやすい人間嫌いだった。自分を含む人間なんてものは全てクズだと思っていた。それでもエドワードは人間を諦められず、世界の醜さを直視しながら、その中に人間の美しさを垣間見る期待を捨てられず、記者となった。
彼の記事は、いわば「何でもかんでもぶっ叩く」過激な記事だった。反面、世間を生きるのに苦しむほど愚直で、絵空事のように綺麗な正義を求め続けるものだった。彼の記事はルポルタージュ(事実報道)ではなく、ジャーナル(意見報道)であると散々に批判された。それでもエドワードは記者を続けたので、彼が会社を追いやられ、フリーの記者に身をやつしていったのは自然の流れだった。
「五分しか話をしなかった相手が、生涯の友になれると思うか? ……なると思うよ、俺はな」
「名前も教えてもらえなかった。人間には発音できねえってな。ナメやがって」
その日、エドワードはとある企業に潜入取材を行っていた。かねてから違法な生体改造疑惑が囁かれている企業だった。結論から言えば、エドワードは潜入に失敗し、実験体として収容された。そして彼は両手足を切断され、その肉体には、異世界の隣人が注入された。
その隣人との関係がどのようなものだったのか、エドワードは詳しくを語ろうとはしない。しかし確かなことは、監禁は数ヶ月に及び、エドワードがセカンド・カラミティのどさくさに紛れ隣人と協力して企業を脱出したのと同時、頭の中の隣人は、力だけをエドワードに残して消滅してしまったということだ。
「あいつを俺の中から自由にする。今はその手段を探してる」
「見つけたら追い出して、まず一発殴る。それからだ」
エドワードは記者業とヒーロー活動を両立させる事にした。彼の人間嫌いは変わらない。しかしそれでも、彼は今も、人の中に宿る善性や、絶対の正義という幼気な理想を諦められずにいる。彼はヒーローとして活動する中で目にしたもの、知ったものを、記者エドワードとして世に公開し続けている。一人だけなら折れていただろう。けれど今、彼はまだ折れていない。彼の背を押し、彼を勇気付け、人類を信じた異世界の隣人が、彼の中に眠り続けていると信じているから。隣人の命を自分が食らったことを認めず、その生を諦められずにいるから。
「ドクぺを飲みたいって言ってたよ。やめとけって言ったのにさ。結局飲めなかったから俺が代わりに飲んでる」
見てるか体内の隣人よ、お前が守り、俺に託した世界では、こんなことが起きてるぞ。
彼の目が、カメラが、筆が捉えるルポルタージュは、誰に宛てられたものなのか。
それを知るのは、記者エドワード・クリスマス、そして彼の中に眠る、かつて彼を「ルポライター」と職業名で呼んだ、名前も知らない友だけだ。
「助けてくれなんて誰が言った。お前の命が欲しいなんて誰が言った」
「勝手に諦めてんじゃねえぞ、妥協野郎!」
話は変わるが万年金欠。
使用:10点
PL: 鋏定規